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2012年05月25日

ひかり農園通信 第608号 2012、5、23発行

糸、衣、布の地域自給をめざして、ガラ紡工場見学の巻
ガンジーの教え〝自分の手で紡ぐ未来〟をめざして志は高くても、一向に上達しないスピンドル(棒)での糸紡ぎに苦闘中の私を含め、糸から布、服づくりを夢見る乙女たち九人で、先日(21日)寺田智彦門下生(!?)の先輩の服部さんの案内で、中郡町のガラ紡工場をたずねました。
見学のあとは、お弁当もちより交流会で楽しい集いとなりました。
ガラ紡工場は、2011年に中郡工場工場として立ち上げ、ガラ紡愛好会会員の自主参加で稼動しているそうです。
昔ながらの機械を動かしながら保存されているのは本当に貴重で、一見の価値があります。
2001年から原料である和綿を有志で無農薬で栽培されていて、ボランティアでつくって集めた綿を、このガラ紡機械で糸作りされ、販売しています。
日本独自の精紡(1本の糸をつくる)技術の発明のエピソードは面白いです。
お母さんの手紡ぎの労を軽くしたいと、火吹き竹が転がるのを見て、その仕組みを考え、工夫を重ねて今の形になりました。
回転させて綿をほぐす〝ふぐい機〟おおきなとおみの様な、木製の打綿機で平らにして包状にまいて、短くガチャンと切る撚子機も面白かったです。
それを包状の入れ物につめて、ガラ紡機でガラガラと賑やかに、下で撚りをかけて上で巻き取って生きます。
昔の天秤の仕組みで、糸の撚りのバランスを調整し、さらに天秤の支点位置が歯車によって、一斉に自動的に変化して、糸の太さを一定に調節する仕組みなど、本当に工夫されています。
昔の知恵と、それを手探りで復活させた人の根気と知恵に感動しました。
とは言っても、すべての工程で人の手と目で調整や見守りガ必要なので、機械と人との共同作業で、手仕事の延長のようです。
出来た糸2本を1本に合糸機で合わせ、撚糸機で撚りを掛けてやっと糸が出来上がります。
同じものを沢山ではなく、太さも三種類でいくつもの味のある糸が出来ます。
大量生産で安く流通するものが主流の今の時代では、工場を維持していくのも、大きな努力と人の手と心が必要です。
今は出来た糸の特徴を生かして使ってくれる人を探しているところです。
「ズボンでは弱いかな?」
「ふきんではもったいないね。」と話す中、サンプルとして、ざっくり編んだ大きめのストールに乙女たちの心は捉えられました。
フワッとしていて表情豊かで、こんな上着作りたいね!の声も。
遠州で復活しつつある和綿の糸の使い道に皆さんのアイデアを。
伝統が暮らしの中で生かされるように何か出来たらいいですね。 (宏子)

【今週のボックスメニュー】
新玉ねぎ、赤玉ねぎまたはサラダ水菜、間引人参、大根、キャベツ、
太ったキヌサヤエンドウ、スナックエンドウ、グリーンピース、そら豆



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