ひかり農園だより

「9.11」アメリカの同時多発テロから１０年がたちました。１０年前の九月十一日は、ちょうど親しくさせていただいていた屋久島の詩人、山尾三省さんが、その年の八月末に亡くなられたあとでした。平和への強い願いのある方でしたので、あとに残された私たちに未来を託されて逝かれました。すぐあとにあのテロがありましたので、むこうにいかれた三省さんは、どんな思いだろうとかと私は１０年前に思ったことを思い出しました。
　それから１０年、私は三省さんの願いに答えるだけのことができたのだろうかと、自問しています。日々の生活、仕事もあるので、現実的にできることは限られていますが、思いだけでも、人を恨んだりすることなく平和な気持ちで毎日をすごすことができたのだろうか。反省すること多くはずかしい限りです。また新たな気持ちで生活を始めたいと思います。　（宣人）