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2012年04月21日

ひかり農園通信 第602号 2012、4、11発行

去る三月も終わりの土曜日、三十一日、雨と風の中で遠州灘海岸林バスツアーに参加しました。
受付のころは曇っていて、家族連れの方も三組、オイスカ高校の先生と生徒さんたちも多数来られて、私たち〝みんなでつくろう里浜プロジェクト〟の仲間も、ワクワクドキドキしつつツアーは決行されました。
終わってみると、まさに海岸林と海岸侵食の現状を、飛砂や潮風を身をもって体感しながら考えるよい機会となりました。
中田島砂丘海浜公園を出発して、東京都市大学の吉崎真司先生のお話を聞くころには雨でした。
海からの潮風と砂を防ぐために人工砂丘をつくって黒松林を、内陸から海へ向かってどんどん造ってきた先人たちの努力。
松を守り、利用する暮らし。
そして今、山からの砂はダムや緑化で供給されなくなって海岸侵食が起こったために砂浜が本当に狭くなってしまったこと。
豊かだった海岸の植物も車の乗り入れで枯れるなど飛砂がひどくなって、松を弱めていること、マツザイセンチュウ病に感染して、松枯れが止まらないこと。
伐倒して運び出すことも徹底できない今、さらに細くてひょろひょろの松が多いことなど、
海岸では砂を全身にあびながら考えさせられました。が、樹木医の正木先生の、松の特徴から海岸林の管理の仕方まで、
熱のこもったお話が聞けたことや、吉崎先生の広い視野に立ちながら地元住民を大切にする森づくりのお話など、外は嵐でも、バスの中も心の中もあたたまるツアーでした。
43人の参加者の思いや知恵が、今後つながって地域をつくる力の一つになっていけたらと思いました。  (宏子)

【今週のボックスメニュー】
新玉ねぎ、里芋、人参、大根、間引大根、キャベツ、ブロッコリー、ほうれん草、
葉ねぎ、スルガエレガント



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