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2015年11月26日

ひかり農園通信 第787号 2015.11.25発行

ひかり農園通信 第787号 2015.11.25発行
篠原の畑と言えば、砂地で水はけがよく、晴天率が高く日照時間が長い、遠州の空っ風が吹くが作物の乾燥にはもってこい、といった特徴があります。かつてこの地域は海で、陸地は雄踏街道北側の三方原台地のへりまででした。海が後退して陸地になっても砂州や湿地、沼、池などが多くできました。中田島砂丘や佐鳴湖が最たるものです。今年9月の豪雨で水没した可美公園もその前は蓮池でした。篠原ゴルフ場南側にある高校のグランドもその前は養鰻池でした。いずれも江戸時代までは小さな湖沼だったようです。現在も高塚川、篠原川が近くを流れ、浜名湖から佐鳴湖につながる新川とつながっています。

三方原台地の畑は粘土質で雨の後はしばらくトラクターが入れないそうですが、篠原は翌日でも作業ができますが、地下水位が高く、集中して雨が降ると水がたまる弱点があります。浜松は日本一の日照時間を誇りますが、篠原は山や坂がないため旧東海道や国道、バイパス、東海道線、新幹線が集中して東西に走っているように、本当にまっ平らで遮るものが何もありませんのでさらに日照時間が長く、天候の移り変わりも早く畑にいると予報よりも早く天気が変動するのが分かります。

玉ねぎ、サツマイモ、落花生の篠原三大作物は、収穫後は畑に置いてしばらく風に当て、砂を落としやすくし、適度な乾燥をさせます。また、かつてはこの日照と風を利用して干しイモや切干し大根が各農家でさかんに作られました。一方で、台風が来るたびに潮害、飛砂に悩まされてきました。そのため遠州灘海岸にはクロマツ林が江戸時代より造成され、さらに篠原地域では新田開発とともに堤がつくられ、東西に3本の松並木が現在も確認することができますが、土地改良事業や清掃工場の道路整備などにより分断され、堤がやせ細り松の木の立ち枯れ、ごみ捨て場等になっているのはとても残念です。そして現在、津波対策の新防潮堤と植栽の整備が進んでいます。(建也)

■野菜ボックス今週のメニュー
長ねぎ、間引き大根、チンゲンサイ、小松菜、ゴボウ、ミニ白菜、葉付人参、春菊、さつまいも、茎ブロッコリー



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